【無料テンプレ】サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)のポートフォリオの作り方について考えてみた!

【無料テンプレ】サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)のポートフォリオの作り方について考えてみた!
音楽の専門学校で就職担当をしている関係で、サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)を目指す学生の就職活動をサポートする機会が多々あります。サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)を目指す場合、ポートフォリオ(音源作品集)を提出する必要があります。音源は基本的にそのままWavなどを提出すればよいのですが、楽曲に対しての説明・制作期間・制作環境の資料作成もあわせて必要なんですよね。

例えば下記のような応募要項ですね。
サウンドクリエイター応募要項/ポートフォリオについて
ご自身のサウンド制作の実力・実績をアピールできる制作物
制作物の説明資料(内容説明、制作期間、制作環境など)
「制作物の説明資料」とありますが、これをどうしたらいいの?と質問を受けることが多いです。ネットで「ポートフォリオ 作り方」 と検索するとWebデザイナーやイラストレーターの情報は出てくるのですが、サウンドクリエイターのポートフォリオについて、有益な情報はなかったので、私なりに「制作物の説明資料」の作り方を解説していきたいと思います!

この記事の最後にパワーポイントになりますが、「無料テンプレート」もご用意してます。 サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)を目指す就職や転職にご活用いただければと思っています!

■表紙について

まずは表紙についてです。

・「YOUR NAME+PORTFOLIO 20223」

「自分名前+ポートフォリオ」と大きく記載します。「YOUR NAME」のところはご自身の名前を書いてもらいます。見栄えをよくするため良く見せるため英語表記が良いかなと思います。

・背景画像に関して

フリーの画像素材を検索してDTMっぽいのがありましたので、そちらを活用させて頂いています。勿論自分でデスクなどを撮影するのもありかと思いますが、写真のクオリティが低い場合あまりいい印象を与えないと思いますので、画像素材を使うことをお勧めします。
今回使用させて頂いたのは、Photo ACにあった下記画像を使用させて頂いております。
※使用に関してはサイトの規約をご確認下さい。
https://www.photo-ac.com/main/detail/23531179

・AIでオリジナルのイメージ画像を作る方法もアリ

近年は、Adobe FireflyPhotoshop の生成塗りつぶし機能、Leonardo AI などを活用し、楽曲の世界観に合ったイメージ画像をAIで生成する方法もおすすめです。既存のフリー素材では出せないオリジナル感を演出でき、ポートフォリオ全体の統一感も作りやすくなります。

生成方法やプロンプト例、権利関係の注意点などの詳しい解説は こちらの記事でご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

画像生成AIでDTM系の画像生成してみた。

2025.08.14

■提出音源説明ページについて

提出音源説明ページ 続いてメインの提出音源について説明したページになります。項目に沿って解説していきますね。 今回はBGMと効果音を提出する想定で作成しました。 ※私は素材サイトで配布しているので補足事項とサイトにいって貰えれば他の音源も聞けますよと補足事項を入れております。

提出曲数

・6曲に致しました。皆さんも制作楽曲が沢山あるかと思いますが、採用担当者が確認しやすいことも重要ですので、選び抜いた数曲にしましょう。

イメージ画像

・楽曲タイトルだけでは、イメージがしにくいので楽曲のイメージあったジャケット写真があると良いかと思います。私はジャケット写に関しては、有料の素材サイトでクオリティの高い画像を用意しています。
お勧めのサイトが2つありますので下記に記載します!

★画像を1点から購入出来るiStock
https://www.istockphoto.com/jp/%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%88/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%B8%82%E8%A1%97%E3%81%AE%E7%A9%BA%E4%B8%AD%E5%86%99%E7%9C%9F-gm1278304139-377289457?phrase=%E9%83%BD%E4%BC%9A

★画像10点無料
https://stock.adobe.com/jp/
※無料期間内に解約しないと有料プランに移行しますので注意が必要です。詳細は下記ページをご確認下さい。
https://stock.adobe.com/jp/promo/firstmonthfree

・音源ファイル名/楽曲解説/制作期間

・提出音源のファイル名を記載します。
・簡潔に楽曲のジャンルや解説記載します
・制作期間を記載します。

■制作環境ページについて

制作環境 これはそのままですね。画像を参考にご自身の環境を差し替えて書いたら良いかと思います。

■YOUTUBEやSNSなど自己PR出来ることを何かを書くページ

自己PR 最後はその他、自己PR出来ることを記載しているページになります。私の場合は、無料の効果音サイト等を運営しているので記載しています。また、DTM系のYOUTUBEチャンネル運営しているのであわせて記載しています。
※ポイント
確認して頂きやすい用にQRコードもいれた方が良いでしょう! QRコードは無料で作れるので以下のようなサイトを活用して作って掲載しましょう!
https://qr.quel.jp/

■ 動画で「ポートフォリオ」の作り方も解説!

以下の動画では、本記事の内容をもとに「制作物の説明資料(ポートフォリオ用)」の作り方を実際にプレゼン形式で解説しています。視覚的に理解したい方は、ぜひご覧ください。

この動画と記事を組み合わせて活用いただくことで、制作資料のポイントや構成の意図がより明確に伝わります。

■サウンドクリエイターの求人を探せるサイト

ポートフォリオを整えたら、実際の求人動向をチェックして「どんな実績が刺さるか」を逆算しましょう。まずは以下のサイトで定期的に検索・保存・アラート設定をしておくのがおすすめです。

● クリエイティブ・ゲーム特化(サウンド職が見つかりやすい)

● 総合型(幅広くチェック)

  • Indeed …… 企業・エージェント・派遣が横断的に出稿。キーワード工夫でヒットが広がります。
  • 求人ボックス …… まとめ系で取りこぼしチェックに便利。地域・雇用形態の絞り込みが早い。
  • リクナビNEXT …… 直応募が中心。気になる登録→一括管理がしやすい。
  • doda …… 直応募+エージェント提案の両輪。ゲーム/クリエイティブ職の掲載も多め。
  • リクルートエージェント …… 非公開求人にアクセス。職務経歴の棚卸しと応募戦略の壁打ちに。

● 海外/リモートも視野に入れる

  • LinkedIn Jobs …… 海外のサウンドデザイン/Audio Designer/Audio Programmer職を一括検索。
  • Greenhouse 採用ボードLever …… 海外ゲーム/メディア各社の公式募集を直接チェック。
検索キーワード例
「サウンドクリエイター」「サウンドデザイナー」「音響デザイナー」「効果音」「BGM制作」「ゲーム サウンド」「Audio Designer」「Sound Designer」「Audio Programmer」など。
表記ゆれ(サウンド/音響、Designer/Design 等)と英語キーワードも併用しましょう。

● まずやること(保存版)

  1. 気になる求人は即ブックマーク&スプレッドシート管理。応募期限/必須スキル/提出物/選考フローを1行で可視化。
  2. 毎日 or 週次で「同じ条件を再検索」→アラート設定。早めに応募できる体制を作る。
  3. 求人要件から逆算してポートフォリオを微調整。「案件に直結する3~6曲」を先頭に配置、制作意図と役割を明記。
  4. 提出形式を統一。WAV/MP3+説明資料(内容/制作期間/制作環境)、視聴用の非公開URL(YouTube/Drive等)も添付。
  5. 応募書類の使い回しをしない。求人の要件に合わせて冒頭文・実績の見せ方を差し替え。
注意:求人情報・応募条件・掲載状況は日々変動します。最新情報は各サイトの募集要項を必ずご確認ください。

● ダウンロード資料&相談の活用

この記事で解説した「制作物の説明資料」無料テンプレート(PowerPoint)を活用しつつ、求人票の要件に合わせて個別最適化していきましょう。作成に不安がある方は、下記の就職・転職相談サービスもご利用ください。

■職務経歴書の書き方(サウンドクリエイター職向け)

サウンドクリエイター職への応募では、ポートフォリオと併せて職務経歴書の提出を求められることが多いです。音楽業界特有のスキルや制作実績をしっかり伝えられるよう、以下の項目を押さえましょう。

● 基本構成

  1. 氏名・連絡先
    メールアドレス・電話番号・住所(任意)を明記。
  2. 職務要約
    経歴を2〜3行で簡潔にまとめる(例:「ゲームBGM制作歴5年、効果音制作・MIX・マスタリングまで一貫対応」)。
  3. 職務経歴
    時系列(新しい順)で勤務先、期間、業務内容を具体的に記載。
    制作曲数・担当ジャンル・使用機材・納期実績など数値や事例を入れると効果的。
  4. 制作実績/ポートフォリオリンク
    提出するポートフォリオと連動。URLやQRコードを記載。
  5. スキル・使用ツール
    DAW(Ableton Live, Cubaseなど)、プラグイン(Waves, iZotopeなど)、楽器スキル、録音・編集経験など。
  6. 自己PR
    強み、制作姿勢、得意ジャンル、クライアントとのやり取り経験など。

● 書き方のポイント

  • 採用担当者が3分以内にスキル全体像を掴めるよう、見出しと箇条書きで整理。
  • 案件名や納品実績は、守秘義務がある場合は概要表記に変更(例:「大手ゲームメーカーRPG向けBGM制作」)。
  • ポートフォリオと経歴の内容に整合性を持たせる。
テンプレートの一例
職務経歴書テンプレはWordまたはGoogleドキュメントで作成し、PDF化して提出するのが一般的です。
後日、サウンドクリエイター職務経歴書のサンプルも別記事で公開予定です(準備中)。

■ポートフォリオ送付時の文言テンプレ

ポートフォリオを企業に送る際のメール例文です。件名・本文ともに簡潔で、担当者が内容をすぐ把握できる形にしましょう。

件名:サウンドクリエイター職応募書類送付(氏名)
〇〇株式会社
採用ご担当者様
お世話になっております。〇〇(氏名)と申します。
貴社のサウンドクリエイター職募集を拝見し、応募させていただきたくご連絡いたしました。
下記URLより、応募書類一式とポートフォリオ音源データをご確認いただけます。
【制作物説明資料(PDF)】
https://~~~
【音源データ(GigaFile便)】
https://~~~
お忙しいところ恐れ入りますが、ご査収のほどよろしくお願いいたします。
――――――――
氏名
メールアドレス
電話番号
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■フォルダ名の付け方

  • 応募先名_氏名_Portfolio(例:ABCgames_TaroYamada_Portfolio)
  • 応募先名_氏名(例:XYZstudio_HanakoSuzuki)

採用担当者が一目で「誰の何のデータか」分かるようにし、企業ごとに名称を変えるのがベストです。

■音源データはGigaFile便で送信

大容量の音源データはメール添付ではなく、GigaFile便を使いましょう。

  1. GigaFile便にアクセスし、ZIPフォルダをアップロード
  2. 保存期間は30日を選択(応募期限を考慮)
  3. アップロード完了後に発行されるURLをメール本文に記載
ポイント:音源ファイルはZIP圧縮し、フォルダ構成は「制作物説明資料(PDF)」「音源データ(WAV/MP3)」で分けると親切です。

■無料テンプレート(パワーポイント)

解説してきたポートフォリオ説明資料のテンプレートを無料プレゼンします。以下かダウンロード出来ます。 サウンドクリエイター(サウンドデザイナー)の就職・転職活動にご活用下さい!

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2023.10.01